ホルモンが、男性でも女性でもそれぞれ身体に大きな影響を与えていることはご存知でしょうか?
もちろん、男性にも女性ホルモンはありますし、女性にも男性ホルモンはあります。性別によって、そのホルモンの比が違うんですよね。
では、頭部とホルモンはどんな関係にあるのでしょうか?
実は、
頭の上部は、女性ホルモンの影響を受けていて、
下部の方は、男性ホルモンの影響を受けて髪は生えているのです。
年配の男性の方で、よく髪が抜けて禿げてしまっている中で、頭の下部の方だけ髪が残っている人を見かけますよね?
それは、その部分が男性ホルモンで生える髪だからなのです。
フサフサした健康的な髪の毛というのは、男性・女性の両方のホルモンバランスが良好な状態であるともいえます。
薄毛状態であったり、禿げてしまっている男性というのは、この男・女ホルモン分泌のバランスを崩していて、成長を妨げてしまっているからだと考えられています。
とはいっても、禿げるという部分については、まだまだ解っていない事も多くて、これからの研究にすごく期待を持たれているところなんです。
最近では、飲む薄毛治療薬でも良いものが出てきていますし、半年続けた人の6割の男性に効果があるものや、マウス実験では薄くなった髪を再生するということに成功したりしているようなので、近い将来、どんどん新しい薬などが出てくる事も期待できますよね。
それでは、 それぞれのホルモンバランスが崩れると髪に与える影響って何なのか?
女性ホルモンが増えると
妊娠した時によく見られます。女性ホルモンが増えると髪の寿命が伸びて抜け毛の数が減ります。
男性ホルモンが増えると
皮脂の分泌が多くなるので、脂漏性脱毛の原因になります
男性ホルモンが分泌されると腕や脚などの体毛を濃くする作用があります。ですが髪の毛は薄くなる作用があります。
産後の抜け毛の原因
出産後、2~3ヶ月した頃に、突然髪がどんどん抜けるようになったというケースはよくあります。
一般的に『出産後脱毛症』と呼ばれるこの脱毛症は、文字通り出産を境に突然発症するため、出産したことで身体が衰えてしまったからではないかと心配する人が後を絶ちません。
しかし、実際のところ、一般的な産後脱毛症は、身体の衰えが原因ではなく、ホルモンの変化が関係しています。
女性は妊娠すると、体内での女性ホルモンの分泌量が上昇します。
妊娠後期になればなるほど分泌量は増え、出産前後あたりがピーク と言われています。
女性ホルモンには2種類存在し、女性らしく成長させる『エストロゲン(卵胞ホルモン』 、妊娠を継続するための『プロゲステロン(黄体ホルモン)』が内在しています。
妊娠前ではこの2種類のホルモンが生理周期に沿ってバランスよく分泌されるのですが、妊娠すると、プロゲステロンの分泌量が大幅に増加します。
プロゲステロンには妊娠状態を継続させたり、体温を上昇させる働きがあるほか、毛髪の成長を促す作用もあります。
このプロゲステロンの働きにより、毛周期が大きく変化し、本来抜け落ちてしまうはずの髪が、抜けずにそのまま成長し続けます。
そのため、妊娠中は、気づかないうちに髪の量が増えている場合があります。
しかし、出産を終えると、プロゲステロンの分泌は抑制され、元の分泌量に戻ります。
それにともない、プロゲステロンの作用によって成長し続けていた毛髪が一気に抜け落ちるようになります。
これが産後脱毛症です。
もとは抜け落ちるはずだった毛髪が抜けただけなので、ある意味正常な現象と言えるでしょう。
ただ、あまりに一気に、突然抜けるので、一時的に髪が薄くなってしまうわけです。
ホルモンの変化による産後脱毛症は、大体半年あたりから正常に戻り、1年経過後には妊娠前の状態まで戻ります。
ホルモンバランスについて
では、男性ホルモンの分泌量を抑えて女性ホルモンばかりを分泌させればいいんじゃないかとは思いませんでしたか?
これは実は違うのです。
2つの性ホルモンは体内でバランスよく分泌されています。ホルモンバランスが崩れると頭皮などに影響が出ます。
男性ホルモン分泌過多になると腕や脚などの体毛は濃くなり、前頭部や頭頂部は薄くなってしまいます。
側頭部と後頭部は影響を受けづらく、前頭部と頭頂部は抜け落ち、後頭部と側頭部には髪の毛が残っている人が結構います。
男性ホルモンの分泌が正常であれば問題はないんです。むしろ筋肉を作ったりと身体にとっては必要なんですが男性ホルモンの分泌過多が原因で抜け毛が発生するという理由が非常に多いです。
男性ホルモンの中にもテストステロンやDHT(ジヒドロテストステロン)など様々なホルモンがあります。
テストステロンの分泌が盛んになると、テストステロンが皮脂の中にある酵素の「5αリダクターゼ」と結合し、DHT(ジヒドロテストステロン)を分泌させてしまうのです。
また、この5αリダクターゼの量は個体差があり、親が5αリダクターゼの量が多い場合は遺伝が原因でDHT(ジヒドロテストステロン)を分泌させてしまうかも知れません。
なとなくおわかりいただけたでしょうか??
やまうち
名東区一社の美容院 スタジオエー A0527732003